私は外国の料理を食べる時、その国の文化についても考えてしまう事があります。お店のご主人がその国の人だと、つい話を聞きたくなるのです。最近では中華料理店の店長さんに色々とお話を聞かせてもらいながら、その味を楽しんできました。中華料理は大きく分けて、北京、四川、広東、上海と4つに分けられるそうです。各地方で独自の食材や料理法、味付けがあります。例えば北京料理は味付けが濃いめで塩辛いものが多く、広東料理では逆に、薄味で素材の味を活かすといった感じです。
店長さんの話では、調理方法も数多くあり、それが料理名にも入っていると言いました。その一つとして炒(チャオ)は炒めるという意味で、「飯を炒める」と書いて炒飯という事です。調理方法自体も焼く、煮る、食材の切り方だけでも7〜8つある上に、和える、漬ける、蒸すなど細かく分かれています。更に調味料などの味付けもあります。この技法によって、例えば一人の中華料理人が一つの食材で作れる料理は約100種類にも及ぶそうなのです。運ばれてくる料理の名前から、どんな食材がどのように調理されたものなのかを考えながら食べるのも中華料理の一つの楽しみ方でもあります。
深い歴史を感じさせる中華料理ですが、店長さんはこうも言っていました。「中華料理というのは、周りの国々があってこそ、ここまで発展できたんだろう。」現在の中華料理は、外国の食材や調味料、調理方法を取り入れたものだそうです。それを昇華させたものが今日の中華料理という訳です。